HOME > コラム > ⑪築地の今後

今や世界各国から観光客を集めている築地市場ですが、やはり最近になって非常に日本国内の観光客も同様に呼び込むようになってきているというのは、マニアックな部分が一般的に開放されてきているということが言えるのではないでしょうか。 それまでは市場というと業者の人しか入れない所というようなイメージが非常に強く、一般人としては入りたくても入れない場所としてある意味でうらやましい視線を投げかけていたわけです。 それが最近になって小売りをする店なども増えてきており、市場関係者以外でも利用できるということが知れてきたという事や、築地市場の場外でお店をやっている人々が観光客向けにいろいろとイベントを仕掛けているということも、人を呼び込むという理由の一つとなってきているようです。 とはいえ、やはり専門的なものを扱うという市場という役割を担っている築地という場所は、プロと一般客という境をある程度残しておくということも必要になっていくのではないでしょうか。 ある意味で神聖で、なかなか入れない所というのを残しておくことによって、憧れというものは強くなり、そこに人は集まってくるということにもなります。 築地の今後を考えるとそういった意味でも、観光客にやさしく、かつ厳しい築地というものを構築していくことが、さらに築地に人を呼び込み、よりそのレベルも高みに上るということにもつながっていくというように考えられるのではないでしょうか。

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